声が出ない一週間が、私の本業を教えてくれた

久場悦子

2025年06月20日 06:00

「声が出ない一週間が、私の本業を教えてくれた」
お母さんの再起動サポーター、お家社長のくばえつこです。

20年ぶりに動かしたベッドの下から出てきた埃で、
喉と鼻水、そして涙が止まらなくなりました。

「すぐ治るでしょ」と思っていたのに、まったく治らない。
10日後には韓国旅行。

ふと思い出したのは、インド旅行前にも同じように体調を崩し、
コロナにかかって、行けるかどうかギリギリまで悩んだこと。

そこで今回はすぐに切り替えて、
徹底して「エネルギーを使わない」ことを選びました。

喉をいたわり、体を温め、できるだけ話さず、
おうちで静かに過ごす日々。

すると、不思議なことに、
「止まってるのに、前に進んでいる」感覚があったのです。

習字も、イベントも、運営も——
私が動かなくても、それぞれを支えてくれる人たちがいた。
止まったからこそ見えた“サポーターの存在”。

そして私は、声を出せないかわりに手を動かしました。
喉の代わりにカタカタと導線づくりを。
公式LINE、リッチメニュー、カレンダー…
細かいことを、でも集中して、コツコツと。

その過程で、ふと腑に落ちたのです。

「ああ、これが“本業”なんだ」

今まで「本業は習字」だと思っていました。
でもそれは私の“体の一部”のようなもの。
生きる源であり、呼吸のような存在。

私の本業は——
「お母さんの再起動サポーター」だった。

無意識にやってきたことだけど、
これからは意識して、本気でやっていこうと決めました。

体調不良というストップサインが、
私の内側を見直すきっかけになった。

止まることでしか見えない景色がある。
そんな、かけがえのない一週間でした。



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